京屋染物店|縦糸横糸合同会社「シシガシラキット」
Client:株式会社京屋染物店/縦糸横糸合同会社
Art director:稲葉 晴彦 (SMASH)
Construction designer:稲葉 晴彦 (SMASH)
Package planner:本間 杏奈 (EX.SMASH)
Maker:SMASH
京屋染物店さんと縦糸横糸合同会社さんが企画・運営する【鹿踊り応援イベント】にて使用する「シシガシラキット」の設計・制作を担当しています。

岩手県には、昔から脈々と伝えられてきた郷土芸能がいまも数多く残っています。鹿踊り(シシオドリ)も、そのひとつ。私たちの先祖が、鹿や猪、熊など「シシ」と呼んだ獣を狩って命をいただき、生きる糧としていた時代。その命をいただくことへの感謝と供養のために舞を踊ったのが
鹿踊りのはじまりでした。
いつしかそこに人の命への供養や、豊作祈願の意味も加わり、祭りやお盆の時期に踊られる踊りとして地域の人々に愛されながら続いています。今、2年も続くコロナ禍において、各地の祭りや催事が中止になり、郷土芸能を披露する機会が減少しています。収入減、継承者不足により、活動を継続させていくことが難しい状況です。こうした現状から脱するためにも、郷土芸能の披露・交流の場をつくり、踊り手も見る人も一緒になって楽しみ見つめ直すことでこれからの継承へと繋げていきたいと考え、今回のイベントを企画しました。このイベントが、郷土芸能への興味関心と支援、そして今後の継承につながることを願っています。
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